皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
昨日から普段通り開館しております。本日は午後1時30分より本館企画の講演会「番所山の自然を学ぼう!」第一弾、和歌山工業高等専門学校生物応用化学科 楠部真祟先生による「微生物で維持する円月島の景観と海」と題する講演会を行いました。時々台風の影響か、大雨が降り足元の悪い中、お集まりいただき、実験も行いながら新しいバイオサイエンスの楽しいお話を伺いました。海の微生物の作る酵素を使って、いろいろな硬さの炭酸カルシウムを作り、生態系にやさしいセメントを作ろうというお話でした。楠部先生はいろいろな賞を受けられ、アマモ場の復活をめざすなど生物の多様性を守るためのサイエンスの最前線で頑張っておられます。先日、NHKでも放送されました。身近なところに研究のきっかけがあり、地元の南紀生物同好会誌など、子供でも発表の機会があり、はげみになるという紹介もありました。
炭酸カルシウムが出来る反応の説明です。 |
実際に白い炭酸カルシウムを作ってみました。 |
楠部先生のこれからのますますのご活躍を願います。先生やアシスタントの方々、ご来場いただいた方々、このような新知識を得る講演会が出来たこと、感謝いたします。ありがとうございました。次回は27日(土)「キノコ」です。どうぞ皆さん、気楽にご参加ください。