タカサゴユリ開花:8月2日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
暑いですね。この暑さでも元気に花を咲かせているタカサゴユリLillium formosanum A.Wallaceを紹介します。タカサゴユリは「高砂百合」で、外来種です。台湾原産の多年草で、観賞用に輸入栽培されたものが野生化したものです。学名の種小名formosanamは、昔、台湾がformosaと呼ばれていたために「台湾のユリ」の意味で付けられました。第2駐車場の荒れ地でも咲いています。ユリと言えば、球根で殖えるというイメージがありますがタカサゴユリは主に種子で殖えます。


駐車場の荒れ地に咲くタカサゴユリ

草丈は低いですが、蕾をつけています。

駐車場前のタカサゴユリ

日陰で2mくらいになったタカサゴユリ

タカサゴユリの種子は軽くて、風で簡単に飛んでいきます。着地したところで芽をだして、数年もすると開花します。だから、荒れ地でもたくさん咲いているのです。白浜への県道沿いや、高速道路の法面でもたくさん咲いていて、見事なところもあります。暑さに強く、この50年くらいのあいだに、このあたりではどこでも見られるほどふえました。在来種のササユリや栽培種のテッポウユリに比べて、葉が細いのでホソバテッポウユリとも言います。全体にスリムです。ササユリは花被片がピンク、テッポユリは真っ白ですが、タカサゴユリは白い花被片の外側に淡紫色の線があり、花粉も少し赤褐色なので違います。花に香りがないのが残念です。