皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
明日から大阪市立自然史博物館ネイチャーホールで第49回特別展「きのこ!キノコ!木の子!~きのこから眺める自然と暮らし~」が開催されます。熊楠ファンとしては、見逃すことはできません。内覧会のご案内をいただいたので、休みをとって観覧してきました。大阪市立自然史博物館の特別展は7月21日~10月21日まで開催されています。
まず、フリーズドライによって作られたキノコの実物標本の「美しさ」に感激します。こんなに美しく標本を作ることができると知れば、炭火で炙ってスライス乾燥標本を作っていた熊楠は驚くだろうと思います。変形菌も沢山展示されています。
もちろん熊楠の「菌類図譜」も展示されています。そして、熊楠の菌類図譜が、本郷次雄氏滋賀大学名誉教授の研究に使用されていたことがわかります。展示では熊楠のシロオニタケモドキの乾燥標本つき図譜などが学術論文に引用されているのを見ることができました。南方熊楠というアマチュアによって積み上げられた研究成果が、専門的な研究に立派に役に立っていたというのを目の当たりにすることができて、大変嬉しく思いました。
台所にある身近なキノコを見つめ直したり、アマチュアによって拡がり、積み上げられた菌類の研究について知る事ができます。購入できる「きのこグッズ」も充実しています。特別展関連行事もたくさんあります。キノコ好きのみなさん、ぜひおでかけください。くわしくは、大阪市立自然史博物館 特別展「きのこ!キノコ!木の子!」ホームページこちらを御覧下さい。