皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
朝、記念館の門を開ける時に、細かい白い花がたくさん落ちているのに気がつきました。上を見上げると、ワシントンヤシモドキに花がついています。ワシントンヤシモドキは、ワシントンヤシと似ていますが、ワシントンヤシより背が高くなります。メキシコ原産です。大きな掌状の葉は、ワシントンヤシほど永く固着しないで、落ちてきます。時々道に大きな葉が落ちています。30mを超える高さから落ちてくるので、危険で、そのために伐採されてしまうこともあります。花は高いところで咲いているので、落ちてきて始めて咲いているのが分かります。
南方熊楠記念館が開館した昭和40年より前の昭和8年に、植物園が開園していました。番所山臨海パークと言ったそうです。ドーム温室や動く道路、展望台チキ神像、化石館、動物園、熱帯植物園などがあったようで、今の門のあたりがちょうど熱帯植物園の跡になります。おそらくその当時に、ワシントンヤシモドキ、ゴムノキ、ブーゲンビリア、リュウゼツランなどが植えられたと考えられます。「南方熊楠記念館40周年誌」に掲載されている番所山臨海パークの資料を掲載しておきます。空中展望大食堂にあったチキ神像など、懐かしく思われる方もあると思います。