皆さんこんにちは。南方熊楠記念館の「チョボいち」です。
記念館屋上からの風景、今回は今新緑の中で、開花中のタブノキとクスノキです。
タブノキもクスノキもクスノキ科(Lauraceae)の樹木です。
クスノキといえば、熊楠が名前の一字を戴いた藤白神社のクスノキや
熊楠が合祀から守った三重県御浜町引作神社のご神体の大楠が思い浮かびます。
タブノキといえば、熊楠が変形菌の新種をみつけた猿神社のタブノキが思い浮かびます。
クスノキは高級防虫剤樟脳の原料、タブノキは葉や幹の粉が線香の原料になります。
両方とも有用植物として、利用されてきました。
高校生物基礎の教科書では、照葉樹林の代表的な植物としてあげられています。
屋上ではその二種を見比べることができます。
左写真の左側の緑が濃いのがタブノキ、右側の緑が薄いのがクスノキです。
右写真ではタブノキの花とふっくらとした芽が見えます。
タブノキは海岸に多く、太平洋岸では福島県まで見られます。
屋上からはパセリのような、普段見えない木々の樹冠を見ることができて楽しいですよ。