ひでりによる変化

こんにちは閑話猿です。

まとまった降雨がなく、旱(ひでり)となっています。山間部は夕立やゲリラ豪雨もあるようですが、当館周辺に雨は降っていません。

このような旱の際には万呂の天王池(田辺市下万呂)の水を抜こうとすると雨が降るという俗伝があります(南方熊楠 「紀州俗伝」 『南方熊楠全集』 2巻 331頁)。

 

この他に「十二支考」の「兎に関する民俗と伝説」(『南方熊楠全集』 1巻)によると、東洋でも西洋でも兎に関して間違ったことを信じていたという引用のなかに、「兎は潦(ながあめ)をもって鼈(スッポン)となり、鼈は旱をもって兎となる(70頁)」と中国明代の王廷相の『雅述』から引用をしています。ここで熊楠は「奇(あや)しい説を引きおる」とだけ述べています。兎と鼈に何か共通点が当時はあると考えられていたのでしょうか。熊楠の意見を知りたかったです。